エアコンのフィルター掃除のやり方|3つの方法を上手に使い分けよう
「エアコンのフィルター掃除のやり方が分からない」「水洗いってできるの?」とお悩みではありませんか?
フィルターは水洗いが可能です。掃除機のみでホコリを吸い取るか水洗いするかは汚れの度合いに応じて決めましょう。こまめに掃除しておけば無駄な電気代がかからず、1回の作業も短時間で終わります。
ただし掃除の際はいくつか注意点があるため、最初は取扱説明書を確認したうえで進めたほうが安心です。
この記事では、エアコンフィルターの掃除方法を徹底的に解説しています。フィルターを掃除しないとどうなるのかについても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。
自分で簡単にできる!フィルター掃除のやり方
フィルター掃除はご自宅で簡単にできます。この記事では、3つのパターンに分けて掃除方法を紹介しましょう。
日常的なお手入れは掃除機で
日常的なお手入れは、掃除機でホコリを吸い取るだけで十分です。
前面カバーを開けてエアコンフィルターを取り外す
まずはエアコンの前面カバーを開けてフィルターを取り外します。前面カバーは、本体の両側面にある凹みに手をかけて持ち上げれば開きます。
ホコリがたくさん付着している場合は、フィルターを取り外す前に掃除機で軽く吸い取りましょう。外した衝撃でホコリが舞い、床に落ちたり吸い込んでしまったりする可能性があります。
中にはロックの解除が必要な機種や、作業前に電源を切るよう推奨している機種もあります。事前に取扱説明書を確認しましょう
表側から掃除機でホコリを吸い取る
新聞紙を広げ、フィルターの表側(前面カバーを開けたときに見える側)が上向きになるように置きます。そして表側から掃除機でホコリを吸い取っていきましょう。
新聞紙を敷くのは、フィルターのホコリやチリが床へ散らばるのを防ぐためです。なくても作業に支障はありません。
掃除機でホコリを吸い取るときは必ず“表側から”行ってください。エアコンはフィルターの表側から空気を吸い込むため、裏側から吸い取ると網目にホコリが詰まる恐れがあります
裏側のホコリも吸い取る
裏返して、同じく掃除機を使ってホコリを吸い取ります。
丁寧に掃除したいときは水洗いを
掃除機だけでは細かいホコリまで除去できません。すみずみまできれいにしたいときは、掃除機がけのあとに水洗いしましょう。
前面カバーを開けてエアコンフィルターを取り外す
エアコン側面の凹みに手をかけて前面カバーを開けます。その後、慎重にエアコンフィルターを取り外します。
掃除機でホコリを吸い取る
フィルターの“表側から”掃除機でホコリを吸い取ったあと、裏側も同じ要領で掃除します。ここまでは、前項の「日常的な掃除は掃除機で」と同じです。
裏側からシャワーを当てて水洗いする
フィルターの“裏側から”シャワーを当てて水洗いします。表側に多くのホコリが付着するため、裏側から水圧をかけると簡単に除去できるからです。
細かい部分はブラシでこすり、ほこりをかき出します。汚れが取れないときは薄めた中性洗剤を使うと素材を傷めずに洗えます。
- フィルターに強い力を加えると網目が広がったり破れたりする恐れがあるため、ブラシを使うときは優しくこすりましょう
- 40度以上のお湯は使わないでください。フィルターが変形する恐れがあります
表側もシャワーを当てて水洗いする
裏側からシャワーを当てて汚れを落としたら、同じ要領で表側も水洗いします。汚れが取れない部分はブラシや薄めた中性洗剤を使いましょう。
丁寧に水分を拭き取って日陰で乾燥させる
水洗いが終わったら、タオルで挟み込むようにポンポンと水気を拭き取ります。その後は日陰でよく乾燥させてから元の状態に戻せば完了です。
- フィルターが生乾きのまま取り付けると、カビが繁殖する原因になります。水気を拭き取ったあとは風通しの良い場所で完全に乾燥させてから取り付けましょう
- フィルターは必ず日陰で乾燥させてください。直射日光に当てていると熱で変形する恐れがあります
ベタつく油汚れには重曹を
中性洗剤では取れないベタつく油汚れには重曹を使いましょう。酸性である油汚れには、反対の性質を持つアルカリ性洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります(重曹は弱アルカリ性です)。
エアコンフィルターを取り外してホコリを吸い取る
最初にエアコンフィルターを取り外します。その後は掃除機を使って表側、裏側の順番でホコリを吸い取ります。
詳しくは「日常的な掃除は掃除機で」の見出しをご覧ください。
重曹水を作る
水100mLと小さじ1の重曹をスプレーボトルに入れて、よく振り混ぜます。
裏側から重曹水を吹きかけて洗い流す
フィルターの裏側から重曹水を吹きかけて汚れている部分をブラシでこすり、“裏側から”シャワーで洗い流します。40度以上のお湯は使わないよう注意してください。
表側にも重曹水を吹きかけたあと洗い流す
フィルターの表側も重曹水を吹きかけて、汚れている部分をブラシでこすります。汚れが取れたら先ほどと同じく“裏側から”シャワーで洗い流しましょう。
汚れがひどいときは、重曹水でつけ置きするのがおすすめです。
- 大きな容器またはゴミ袋に、40度以下のお湯2Lと大さじ7の重曹を入れる
- よく混ぜて重曹が溶けたらフィルターを2~3時間ほどつけ置きする
- こびりついた汚れをブラシでこすり、裏側からシャワーでよく洗い流す
丁寧に水分を拭き取って日陰で乾燥させる
タオルでフィルターを挟み込むように水気を拭き取り、日陰でよく乾燥させます。濡れたまま取り付けるとカビの原因になるため、風通しの良い場所で完全に乾かしてから取り付けてください。
お掃除機能付きエアコンの場合はダストボックスの掃除も必要
お掃除機能付きエアコンは、ホコリを室外へ排出するタイプとダストボックスへためるタイプの2種類があります。後者の場合は、フィルターに加えてダストボックスの掃除も必要です。
フィルターほどこまめに掃除する必要はないものの、ゴミがたまっていたら捨てるよう心がけましょう。
基本的な掃除方法は以下の通りです。
- エアコンの電源を抜き、前面カバーを開ける
- ロックを解除してダストボックスを取り外す
- 中にたまったホコリを捨てる
- 汚れている場合は水洗いもしくは中性洗剤で洗う
- よく乾燥させて取り付ける
機種によって水洗いの可否や取り外し方は異なるため、作業前は取扱説明書の確認が必須です。
各メーカーの詳しいお手入れ方法については「〇〇(メーカー名) ダストボックス お手入れ方法」と検索してご確認ください。
フィルターを掃除しないと起こる3つの悪影響
フィルターを掃除しないと以下のような悪影響が出てしまいます。
- カビが繁殖したり嫌な臭いが発生したりする
- 無駄な電気代がかかる
- 水漏れする恐れがある
カビがエアコン内部に発生・繁殖するのは、ホコリや汚れといった栄養分があるからです。もしカビの胞子が風に乗って室内の空気中に漂い、体内に入った場合は咳やくしゃみ、肺炎などの健康被害が出る恐れがあります。
またダイキン工業株式会社が行った調査によるとフィルターを掃除していないエアコンは、掃除したエアコンに比べて1年間で25%もの無駄な電気代がかかったそうです。
参考:ダイキン工業株式会社|エアコン掃除の困りごとと対処法
Twitterでは、シャープ株式会社が以下のような呟きをしています。
「フィルターを掃除するだけでそんなに変わるの?」と感じる方もいるでしょう。しかし実際に掃除しているのとしていないのでは数ヵ月、数年経ったときに違いが出ると考えられます。
自分で掃除しても落ちにくい汚れはプロに任せよう
エアコンフィルターを掃除したことがない、または長期間掃除していない場合は、掃除しても汚れが完全に落ちないことがあるでしょう。そんなときは自分で無理に作業せず、プロに任せるのが最適です。
自分で掃除できる範囲はフィルターや吹き出し口など外側から見える部分のみです。エアコン内部を洗浄するには分解作業が必要なため、1~2年に1回はエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。
当社では、消臭・脱臭効果が期待できる洗剤を使用して丁寧に洗浄しています。お見積もりは無料ですので、興味のある方は「3分で無料見積もり、予約ページ」または「エアコンクリーニング、分解高圧洗浄」のページをご覧ください。