エアコンの送風機能っていつ使うの?賢く活用すると得られる効果とは

エアコンの送風機能はいつ使うのがベストなのか分からず、お困りではありませんか?

送風機能は、冷房運転前後や少し暑さを感じるとき、シーズンオフなどのタイミングで使うのがおすすめです。電気代節約になったり、カビの発生を予防できたりと嬉しいメリットが得られます。

とはいっても、どのように使ったらいいのか具体的に理解しないと送風機能の効果を十分に発揮できません。

そこでこの記事では、エアコンの送風機能を使うタイミングや上手な使い方を説明します。うまく活用すれば、より快適に過ごせるようになるでしょう。

目次

エアコンの送風機能とは?いつ使うの?

エアコンのリモコン

送風機能は、文字通り風を送る機能のことです。

冷房や暖房の場合は、室内の空気を吸い込み熱交換器で温度変化させたあと、再び室内へ放出しています。しかし送風機能は熱交換器や室外機を作動させず、室内の空気を吸い込んでそのまま放出しているのです。

詳しくは後ほど説明しますが、空気を循環させる働きもあることから扇風機代わりとして使うだけでなく、冷房前後やシーズンオフでの使用もおすすめです。

また、送風機能と間違えやすいものとして除湿機能が挙げられますが、これらは用途が異なります。

送風機能:風を送り出したり、空気を循環させたりする目的で使う。室内の温度や湿度は変わらない
除湿機能:湿度を下げる目的で使用する。吸い込んだ空気を内部で冷やし、含める水蒸気量を減らしている(空気が含める水蒸気量は温度が低いほど少ない)

そのため、洗濯物を乾かしたいときは除湿。温度や湿度はそのままで風が欲しいときは送風機能を使うのが良いでしょう。

送風機能で得られるメリット

メリット

送風機能では3つのメリットが得られます。

  • 電気代節約になる
  • カビの発生を抑制できる
  • 体感温度を下げられる

送風機能でかかる電気代は1時間あたり0.3~0.5円程度で、1日中つけっぱなしにしても最大で12円程度です。冷暖房の約7分の1~10分の1といわれており、うまく活用すれば大きく節約できるでしょう(ただし冷暖房は設定温度によって消費電力が変動するため一概にはいえません)。

室内からエアコンへ、エアコンから室内へと風が移動するため、カビの発生抑制や体感温度の低下にも効果を発揮します。「どのような機能か分からないから今まで使ったことがない」という方は、送風機能を生活に取り入れてみてください。

送風機能の上手な使い方

稼働中のエアコン

送風機能は4つの場面で使えます。使用することでどのような効果を得られるかも一緒に説明しているため、ぜひ参考にしてください。

冷房運転の前に

冷房運転の前に窓を開けて送風機能を使うことで、消費電力を抑えられたり部屋内を素早く冷やしたりする効果があります。こもった熱気を追い出し、空気の流れを作り出せるからです。

暑い夏場、自宅に帰ってきてすぐ冷房をつけている方がほとんどでしょう。しかし、閉め切った室内は熱気がこもり、室外よりも気温が高くなっている場合があります。エアコンは設定温度になるまでの間に最も多くの電力を消費するため、その状態で作動させると無駄な電気代がかかってしまうかもしれません。

一方で先に窓を開けて送風機能を使うと、熱気を外に追い出して室温を下げられます。すでに空気の流れができている状態なので、冷房に切り替えたときに涼しい風が効率的に行き渡るのです。フル稼働する時間が短くなるため、電気代節約につながります。

暖房でも同じような効果が期待できますが、冷房のほうが実感しやすいでしょう。

冷房運転後に使うとカビ予防に

冷房運転前だけでなく、運転後の使用もおすすめです。

冷房時にはエアコン内部に結露が発生します。そのまま放置しているとカビが繁殖しさまざまなトラブルが引き起こされますが、2時間ほど送風機能を使って乾かせばカビの発生を防げます。カビの嫌な臭いで悩まされることも少なくなるでしょう。

冷房をつけるほどではないが少し暑いときに

サーキュレーターや扇風機代わりとしても使える送風機能は「冷房をつけるほどではないが暑い」「冷房だと少し寒い」などのシーンで役立ちます。風にあたって涼んだり換気しながら使ったりすれば、体感温度を下げられますよ。

また、送風機能は部屋全体の空気をかき混ぜて温度を均一にする効果もあります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があるため、場所によって温度が違うといった問題を解消できるでしょう。

シーズン終わりやシーズンオフに使うのもおすすめ

シーズン終わりやシーズンオフに送風機能を使うのもおすすめです。カビの発生を防げるため、夏や冬を迎える時期に気持ちよくエアコンを使い始められます。

シーズン終わりは送風機能を3~4時間使用してしっかり乾燥させてからお手入れすることで、カビの発生率をグッと下げられます。しばらくエアコンを使わないシーズンオフでも、1ヵ月に1度は送風機能を使ってカビの発生を予防するのが望ましいです。

送風機能の注意点

ビックリマークを指差す手

送風機能を使う際は注意点もあります。意外と忘れがちな部分なので、しっかり覚えておきましょう。

温度設定は意味がない

送風機能は風を送り出す機能なので、リモコンの設定温度を変更しても意味がありません。熱交換器を使わず、室内の空気をそのまま風として放出しています。

室温を変化させたいときは冷房や暖房を使いましょう。

寝るときも使えるが熱中症にならないように

送風機能は扇風機代わりとして使えるため、寝るときにつけっぱなしにするのも良いです。その場合は体に直接風が当たらないよう、風向きを調節してください。

ただし何度かお伝えしている通り、送風機能は温度や湿度を下げる効果はありません。もし真夏の閉め切った室内で使っていた場合、気付かないうちに熱中症になってしまう恐れがあります。寝苦しさを感じたら、我慢せずに冷房をつけるのが大切です。水分補給も忘れず行いましょう。

寝る1時間前まで低めの設定温度で冷房をつけておき、室内の空気を冷やしてから送風機能を使うのも一つの方法です。この場合も、寝苦しさを感じたら無理せず冷房をつけることをおすすめします。

エアコンに送風機能がないなら冷房を31度以上に設定しよう

エアコンのリモコン

「自宅のエアコンに送風機能がない」という場合は、冷房を31度以上(最高温度)に設定してみてください。高い温度にすることで、風のみが放出されて送風機能と同じ効果が得られます。

しかしこの方法は室温が30度以下であることが条件です。設定温度より室温が高くなっている場合はいつもの冷房運転になります。

また、送風機能がないからといって夏場に暖房を使うのは避けてください。エアコン本体に負担がかかって故障につながる恐れがあります。

本体からの風が臭う場合はエアコンクリーニングを

エアコンクリーニング

送風機能は温度や湿度を変化させることなく風を送り出せます。空気を循環させる働きもあるため、冷房前に使うと涼しい風が効率的に行き渡るのが嬉しいポイントです。寝るときに使う場合は熱中症対策を忘れないでくださいね。

送風機能で出てくる風が臭いと感じるときは、エアコン内部でカビが繁殖している可能性が極めて高いです。そのまま使い続けると健康被害が出る恐れがあるため、なるべく早めにエアコンクリーニングを依頼しましょう。

当社で行っているエアコンクリーニングについて知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

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