エアコンのほこりはどこからやってくる?その正体と4つの対策を紹介
「エアコンのほこりはどこからやってくるの?」と気になってはいませんか?
エアコンは日々、室内の空気を吸って吐いてを繰り返し循環させています。その空気中には私たちの目で確認できないような細かいほこりやちりが含まれているため、使用時間が長いほどエアコンは汚れていきます。
放置していると運転効率が悪くなったり健康被害が出たりする可能性があるため、定期的な掃除が大切です。
この記事では、エアコンに付着するほこりや掃除法について説明します。今からできるほこり対策も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
エアコンのほこりはどこからやってくる?
いつの間にかエアコンのフィルターや内部に発生しているほこり。これは「室内の空気」からやってきています。
そもそもエアコンは、室内の空気を取り込みフィンで温度を変化させたあと、再び室内へ放出する仕組みです。このとき取り込んでいる空気内には、目では認識できないような細かいほこりやちりなどが含まれています。
これらは通常フィルターで除去されますが、さらに細かいものやタバコの煙などはエアコン内部へと侵入してしまいます。稼働時間が長いほど内部にたまる量が増えてカビも発生し、汚れとしてこびりついてしまうのです。
エアコンとほこりについて
ここではエアコンに発生するほこりについて、さらに深掘りしていきます。
「ほこり」の主成分は繊維のクズ
ほこりの主成分は繊維のクズです。布団や衣服などの布製品、本や雑誌などの紙製品から少しずつ剥がれ落ち、いたるところに出現しています。
繊維のクズ以外でほこりの原因となる成分は、外部から侵入するものと室内で発生するものの2種類があります。外部からは砂ぼこりや花粉、昆虫の死骸などで、室内では皮脂やペットの毛などがその例です。そのほかダニや細菌、カビも含まれています。
エアコンは、これらが絡み合ったほこりを日々取り込んでいます。
エアコンから黒い粉が落ちてくる原因とは
エアコンを使用している最中に、ススのような黒い粉や塊がポロッと落ちてきた経験がある方もいるのではないでしょうか。この正体は「黒カビとほこりが混ざったもの」です。
夏場のエアコン内部は、とくにカビが好む環境となっています。ほこりや汚れといった栄養分もあるため、長期間エアコンクリーニングをしていないとどんどん繁殖してしまいます。黒い粉が落ちてきたときには既に大量のカビが発生していると考えられるため、早めにクリーニングを依頼しましょう。
黒いものが丸々とした粒状で大きさがある程度そろっている場合は、ゴキブリのフンの可能性があります。
お掃除機能付きエアコンはすべてのほこりを除去できるわけではない
お掃除機能付きエアコンは基本的にフィルターのみを掃除してくれる機能です。そして、フィルターに付着したすべてのほこりを完璧に除去できるわけではありません。油汚れやヤニ汚れが付着している場合、お掃除機能では取り切れないことがほとんどです。
そのため、汚れてきたと感じたら掃除が必要になります。
エアコンのほこりを放置すると起きるトラブル
エアコンのほこりを放置していると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- エアコンの効きが悪くなる
- 嫌な臭いが発生する
- 電気代が高くなる
- アレルギー症状が出る
- 故障の原因になる
ほこりがたまるとすぐ異常が出るとは限りませんが、エアコンに大きな負担がかかるのは確かです。寿命を縮めることにもつながるでしょう。
小さなお子さんや高齢者は免疫力が低いため、健康被害にはとくに注意しなければいけません。
エアコンのほこりを掃除する方法
エアコンの掃除は、自分でできる箇所とできない箇所があります。ほこりを取り除かないと頑固な汚れへと変化してしまう場合があるため、定期的に掃除するのが望ましいです。
フィルター・吹き出し口・ルーバーの掃除法
自分で掃除できるのは3箇所です。いずれもあまり時間のかからない作業なので、日頃のお掃除に組み込むのが良いでしょう。
フィルター掃除は以下の手順で行います。本体上部のほこりは雑巾かハンディモップで取り除いてください。
- 前面カバーを開けてフィルターを取り外す(先に掃除機で大まかにほこりを吸っても良い)
- 外側のほこりを丁寧に吸い取り、内側も同じように行う
- 汚れている場合は内側からシャワーをかけて水洗いする
吹き出し口とルーバーの掃除は、見える範囲で行います。
- エアコン本体のコンセントを抜く
- ルーバーを開ける
- 硬く絞ったタオルでほこりや汚れを拭き取る
内部までしっかり洗浄するならエアコンクリーニング
手の届かない内部まできれいにしたいなら、エアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。
使用時間が長いほどエアコンにはほこりや汚れがたまり、カビも発生します。黒い粉が落ちてきているなら、内部ではかなりの量のカビが繁殖している状態です。エアコンクリーニングで徹底的に洗浄し、清潔な状態を取り戻しましょう。
当社のクリーニングについて知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
エアコンのほこり対策
エアコンのほこり対策は4つあります。清潔な状態を維持し、カビの大量発生による黒い粉を予防するためにも必ず押さえておきましょう。
室内のほこりを取り除く
エアコンは室内の空気を吸い込んで、再び放出しています。フィルターや内部にたまるほこりの量を少しでも減らしたいなら、室内のほこりを取り除きましょう。掃除するときのポイントは以下の3つです。
- 人の動きが少ない「朝一番」もしくは「帰宅直後」にドライシートで乾拭きする
- 掃除は上から下へ向かって行う
- 掃除機を使う前にもドライシートで乾拭きする
ほこりは非常に軽く、人が少し動いただけでも大きく舞ってしまいます。いきなり掃除機を使うと床に落ちたほこりを巻き上げてしまうため、最初はドライシートで乾拭きするのが理想的です。
こまめに換気する
こまめに換気すると、室内にたまったほこりを外へ追い出せます。嫌な臭いも排出できるため、毎日の換気を心がけましょう。
ただし掃除中は窓を開けて換気しないでください。入ってくる空気によってほこりが舞ってしまい、取り除ける量が減ってしまいます。
定期的にエアコン掃除をする
どれだけ気を付けていても、生活スペースにほこりやカビは発生してしまいます。そのため定期的にフィルター掃除やエアコンクリーニングをして、汚れをしっかり取り除くのが重要です。
とくにエアコン内部は自分で掃除できないため、1年に1~2回程度を目安にクリーニングを依頼しましょう。
また、不織布フィルターを使ってほこりの侵入を防ぐ方法もありますが、このアイテムは吸い込み口に当たる部分に貼り付けます。風量が弱くなったり電気代が高くなったりする恐れがあるため、もし使う場合はこまめに交換してください。
空気清浄機を導入する
空気清浄機は目に見えないさまざまな物質を吸い取ってくれます。臭いの除去にも効果を発揮するため、導入することで清潔な空間を保ちやすくなります。
ほこりの除去を目的とするなら、HEPAフィルター(0.3μmの粒子に対し99.97%の捕集率を誇るフィルター)やほこりセンサーを搭載しているものがおすすめです。
金銭的に余裕がある場合は、空気清浄機の導入を考えてみましょう。
10年以上使用しているエアコンであれば買い替えも検討しよう
エアコンにたまるほこりの量は、空気中に舞うほこりの量と関係しています。2週間に1回を目安にフィルター掃除を行うだけでなく、ほこりがたまりにくいような環境作りも必須です。
1~2年に1回程度はエアコンクリーニングを依頼し、すみずみまできれいにしましょう。
また10年以上使用しているエアコンの場合は、買い替えも検討してみてください。性能が良くなるのはもちろんですが、業者の中には古いエアコンのクリーニングを受け付けていないところもあります。